『佐々で店を続けて本当に良かった』民吉最中・前田廣志さん

佐々町銘菓『民吉最中』その味を継承する四代目、前田廣志さん。74歳でまだまだ現役。ご夫婦現役でお店を切り盛りされている。『民吉最中』ができるまで、佐々町には銘菓がなかったそうだ。

「お客さんに喜んでもらうためには自分で作らないといけない」

弟子入りして5年くらいは寝る間も惜しんで、試作を重ねて修行した。餡子は他から買ってはどうかと師匠に打診したこともあるそうだが、自分の手で作らなくてはいけないと言われた。今では、その気持ちがわかると言う。師匠が一生懸命に作り上げた『民吉もなか』。しかし今のように売れるようになるには、なんと20年かかったという。

「生まれ変わっても佐々がいい」

そんな前田さんだが、若い頃は佐々を出たかったのだそう。
前田さんは鹿児島生まれ。中学生の時、佐々町に移住した。その頃は佐々町を離れたいと思ったこともあるそうだ。町を出て修行したいと思ったこともある。しかし、師匠にもう少し辛抱しろと言われ続けて、今や佐々町にどっしりと根をおろす。

佐々の河川沿いは、四季を通して色々な花が咲くので一年中楽しめる。特に春は、長崎県一のしだれ桜が好きだと語る。
お店に来る町民からも、便利で住みやすい、子育てもしやすいという話を聞くことも度々あるそうだ。

住むならやっぱり佐々がいいと笑顔で語る。今は佐々で洋菓子店を営む息子さんや、お嫁さん、そしてその親御さんまで、佐々町が気に入っているそうだ。前田さんにはお孫さんが10人もいらっしゃる。中には手伝いたいという孫もいる。佐々で店を続けて本当に良かったと嬉ししそうに語った。